mixi(その六)

承前

野蛮人(?)の跳梁はネット(WorldWideWebのことなのだが多くの地域でインターネットという呼称の方が一般化している)が怖いと言われる大きな原因のひとつであるが、何より不気味なのはデジタルデータの特質である複製の簡便さにあるのではないだろうか。それこそが同時にオープンソースの発展を促した大きな要因でもあるわけだが。

さらにgoogleの登場以降、情報は偏在性においてまったく未知の領域に踏み込んだのかもしれない。むしろgoogleにだけ注目するのは問題を見誤る典型的な態度なのかもしれないけど。google登場以前のWEB状況だって、1991年WorldWideWebプロジェクト開始以前に書かれたどんなSFにも描かれていなかったようなアナーキーかつ複合的な拡散力をもつものだったと思える。

手近な例をつい思い浮かべてしまうのだが、紙媒体などに比べてWEBの場合は情報遡及性に格段の違いがある。私自身、十年前に落書きぐらいのつもりで気楽に書き込んだ発言が、未だに検索すれば参照可能であることを最近知り愕然とした。
日本では書籍の出版数は異常に多く、新刊書だけでも年間四億を超える部数が市場に出ているとも言われているが、十年前のある一年間に出版された書籍の中で何冊が現在手にとって参照可能だろうか。それに対してWEB上のデータは参照しようと思えば全て参照可能な時代となりつつある。

残る! 

ヴァーチャルだと云われ、挙動不審の代名詞のような電子によって織り成されているデータが圧倒的な持久力で残り続ける、それが人間と知識のかかわりにどんな変換を想起しうるか誰にも予測は困難。そんな時代、少なくとも表向きはクローズドでgoogleで検索不可能に見えるmixiに人が集まるのは不自然なことではない。

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  • 来週はビートルズ特集かなー

    Excerpt: 週俳の「ほぼ日替わりYouTube動画」(トップページの一番下)、来週は何の特集にしようか、昨晩はいろいろやることがあって大変なのに、そんなことに迷いはじめると、そっちの作業にも手が伸びる。一種の逃避.. Weblog: 俳句的日常 come rain or come shine racked: 2007-06-29 20:19